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キャビンでデイ・サービスを—日本初の福祉サービス船夢ウエル丸 笠岡市社会福祉事務所
石井 義治
pp.1-4
発行日 1994年1月10日
Published Date 1994/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900850
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岡山県西南部に位置し,瀬戸内海に面する笠岡市では,日本で初めての巡回福祉サービス船「夢ウエル丸」事業を平成5年の1月から行っている。夢ウエル丸というネーミングは,笠岡市の基本政策「Worth(価値ある)Easy(ゆとりある)Lusty(活力ある)Life(生活)」の頭文字からとったとのこと。
夢ウエル丸の活動舞台は、笠岡市に属する笠岡諸島の中で,有人の高島,白石島,北木島,小飛島,大飛島,真鍋島,六島の7島。笠岡諸島は人口5000人,高齢化率29.8%と,3人に1人が65歳以上の超高齢化社会である。こうした状況でありながら,島に福祉施設がなく,本土の施設も交通の面から利用が難しいことから,夢ウエル丸事業の構想は始まった。財政面では,事業計画に地域福祉推進特別対策事業として交付金が下りたことで,総工費2億円をかけ福祉船夢ウエル丸建造が開始された。
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