特集 公衆衛生はどう変わるか—保健所法改定を機に
[保健所法改定とこれからの地域保健—サービスの送り手として]
公衆衛生医の立場から—救貧対策から政策科学へ
細川 えみ子
1
1目黒区碑文谷保健所
pp.922-923
発行日 1993年10月25日
Published Date 1993/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900796
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健康は,個人にとっては幸福追求の基盤であるとともに,社会にとっては活力の資源でもあり,それゆえ健康についての不平等の解消は公的責任であるとされている。
こうした公衆衛生活動を進めてきたはずの保健所が,昨今の厚生省の「地域保健」見直し論議に対してアイデンティティー・クライシスを起こしている。現状を冷静に判断すれば,保健所は機能不全を起こしている面もあり抜本的改革は不可避であるが,問題はどのような改革をすべきかというその方向性である。
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