最後までよい人生を支えるには 多死時代の終末期医療 国として終末期を支えるには
医療政策学の立場から
長谷川 友紀
1
,
松本 邦愛
1東邦大学 医学部社会医学
キーワード:
意思決定
,
ターミナルケア
,
保健医療政策
,
地域保健医療サービス
,
医療保障財源
,
高齢化社会
Keyword:
Community Health Services
,
Decision Making
,
Health Policy
,
Terminal Care
,
Healthcare Financing
pp.1415-1419
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014056535
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日本は急速な高齢化が進むとともに,高齢化にどのような対応をすべきかについて世界に対して情報発信の責任を負っている.医療政策の観点からは,終末期医療の問題は,(1)サービス提供体制の確保:今後増大する高齢者の死に対応できる医療・介護・その他のサービスの質・量の確保,(2)意思決定についてのルールの策定:高齢者の多くが自己決定できない状況において,高齢者の人権保護に配慮し,かつサービス提供者に過度の負担を生じないような意思決定のルール策定と支援体制の整備,(3)財源の確保:国民に安心をもたらすための安定した財源と持続可能性の確保,に集約される.
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