活動レポート
政令指定都市保健所の地域活動の試み—福岡市南保健所
廣津留 珙子
1
,
恒吉 香保子
2
Kyoko HIROTSURU
1
,
Kahoko TSUNEYOSHI
2
1前福岡市南保健所
2福岡市南保健所
pp.552-557
発行日 1991年8月15日
Published Date 1991/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900399
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●はじめに
福岡市は昭和47年に政令指定都市となり,平成2年7月1日現在人口122.8万人,48万世帯,昭和60年の老年人口比率は7.8%である.7つの行政区に分かれており,各行政区に1つずつ保健所が設置されている.
南保健所が管轄する南区は,平成2年7月1日現在人口23.2万人,8.8万世帯,昭和60年の老年人口比率は7.4%,市の南部に位置し,いくつかの大規模住宅団地を中心に福岡市のベッドタウンを形成し,また大学,短期大学も多く,緑ゆたかな住宅・文教地区である.
指定都市の保健所であるため,いわゆる保健所業務と市町村業務をあわせて行っている.老人保健法に基づく成人健診は,医療機関委託と直営の二本立て,乳幼児健診は4カ月児,1歳6カ月児,3歳児健診を直営,10カ月児健診を医療機関委託で実施している.地区保健活動は小学校区単位(平成3年3月末現在24校区)で行っている.南区医師会の地域活動も活発で,後述するものも含め保健所と協力した取り組みもいくつか行われている.
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