特別記事
アメリカ合衆国カリフォルニア州の老人在宅ケアとコミュニティ活動[1]—訪問看護協会(VNA)の活動の実際
高崎 絹子
1
,
佐々木 明子
2
,
青山 幹子
3
,
石田 八重子
4
1東京医科歯科大学
2埼玉県立衛生短期大学
3板橋区おとしより保健福祉センター
4埼玉県春日部保健所
pp.642-652
発行日 1993年8月10日
Published Date 1993/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900736
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はじめに
いわゆるゴールドプランをはじめ,医療法や老人保健法,そのほか関連福祉法の改正など,高齢者の保健医療福祉に関する施策がやつぎばやに出されている。中でも在宅ケアの方向を大きく変える老人訪問看護ステーションの制度の発足は,老人のロングタームケアのサービスの主体を民間に移行させていく先鞭をつける役割を果たしたという意味でも,注目すべき出来事である。
この新しい制度は正式には老人訪問看護制度と呼ばれるが,老人保健法に基づいて訪問看護料が診療報酬請求から看護職に直接支払われることは,看護職にとっては開業権の獲得という自立に向けて大きく前進したと評価することができる。
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