特別記事
36時間AIDS電話相談―AIDS・HIV感染不安の実態
五島 真理為
1
1HIVと人権・情報センター電話相談
pp.466-476
発行日 1993年6月10日
Published Date 1993/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900707
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はじめに
HIVと人権・情報センターでは,1992年12月1日「世界エイズデー」への取り組みとして,全国的なネットワークに基づいた「36時間AIDS電話相談」を国内8か所,海外2か所において行った。その開催地は国内では,旭川,札幌,東京,名古屋,大阪,広島,松山,福岡,国外ではタイのバンコックとアメリカのサンフランシスコの計10か所であった。これは,当センターの大阪本部および東京,福岡,松山支部のボランティア相談員らを中心にして行われたものである。今年度の「36時間AIDS電話相談」の特記すべきこととして,初めて行政機関である札幌市が参加したことが挙げられよう。また,昨年同様,広島の友好団体の参加があり,今年度新たに旭川の友好団体の参加を得られた。
「36時間AIDS電話相談」を行った日時は,世界エイズデー前の週末の土曜日から日曜日にかけて,すなわち1992年11月28日の午前10時から11月29日の午後10時までであった。電話相談回線数は東京4回線,大阪4回線,福岡3回線,広島3回線,松山2回線,札幌2回線,旭川2回線,サンフランシスコ2回線,名古屋1回線,バンコック1回線の計24回線であった。今年度は東京4回線のうち,1回線の英語専用回線を設置した。電話相談対象者は,マスコミなどを通じて電話相談の存在を知り,通話による相談を希望したすべての人々である。
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