連載 保健婦日記・2
私の宝物
伊藤 芳子
1
1宮城県大崎保健所
pp.410-411
発行日 1993年5月10日
Published Date 1993/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900697
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一枚のCD
大きなホールで、自分も製作の一部に加わった曲が演奏される――舞台と客席が一体になって歌う、そして心のこもった大きな拍手が鳴り響く――こんな夢のような体験を、私はさせてもらったのです。
宮城県大崎保健所岩出山支所に勤務していた時のことです。管内は県の北西部に位置し、鳴子町、岩出山町、中新田町、宮崎町、小野田町、色麻町の六町で、活発に保健活動が行われているところです。そこでは精神障害者や脳血管障害者の人たち、その家族、そして糖尿病の人たち、痴呆性老人とその家族の人たちが会をつくり、共に回復と社会復帰をめざしています。そして、それを支援してくださる人々と共に、ノーマライゼーションの実現のための活動もしています。
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