特集 保健・福祉の新たな関係—統合・連携の課題
母子保健における統合・連携の課題—子育てに喜びを感じられる地域づくり
池田 召子
1
,
草野 淳子
1
1川崎市中原保健所
pp.272-280
発行日 1993年4月10日
Published Date 1993/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900674
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はじめに
高齢化社会進展の中で,近年乳幼児とその家庭をとりまく社会環境が大きく変化し,住宅環境および子育てについての心理的・経済的負担は増大している。
昭和63年に川崎市で行った母と子をとりまく実態調査によれば,都市の乳幼児を持つ家庭の特徴は,核家族での専業主婦が多く,居住歴は短く,孤立した生活を送っている人が多い。また1歳6か月児を持つ母親の77.4%は育児について相談し合う仲間づくりを希望しており,60.3%は買い物や病院・教養講座などに参加するため,一時的に子どもを預かってもらえる所があれば利用したいと答えていた。
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