特集 保健・福祉の新たな関係—福祉分野へ広がる保健婦活動
在宅ケアを支援する施設づくり
岸本 節子
1
1横浜市総合保健医療センター
pp.187-193
発行日 1993年3月10日
Published Date 1993/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900658
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
厚生省大臣官房老人保健福祉部長の通知に「地域において,サービス提供体制を整備するに当たっては,高齢者が“いつでも,どこでも,誰でも”必要とする保健福祉サービスを利用できるようにすることを目指すべきである。このため,住民に最も身近な行政主体である市町村が,地域の高齢者のニーズと将来必要な保健福祉サービスの量を明らかにし,保健福祉サービスの現状を踏まえ,将来必要とされるサービス提供体制を計画的に整備することを内容とする計画を作成する必要がある」とし,すべての自治体が本格的に計画の策定にとりかかるよう求めている。
調査に基づいた計画を立てるならば,ぜひ保健婦が築いてきた地域活動に耳を傾け,地域のどこにどのようなニーズがあるか,具体的に足を運び,潜在的なニーズを掘り起こしてきた現場の意見を汲みあげてほしい。
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.