特集 地域とのネットワークづくり
在宅ホスピスケアを実現するネットワークづくり
橋本 眞紀
1
1かとう内科並木通り病院看護部
pp.98-104
発行日 1999年2月10日
Published Date 1999/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900966
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はじめに
経済の低成長と少子高齢化は,「物質的豊かさから精神的豊かさへ」「経済偏重から健康,安全,安心を得る社会へ」と人々の価値観を変化させ,保健・医療・福祉の連携と統合が進展している.医療においては,それを受ける人々のQOL向上に寄与するための質的充実に向けて,さまざまな努力がなされている.「かかりつけ医」「病診連携」「在宅医療の普及」なども,その大きな流れの中にある.
1979(昭和54)年に岡山市南部に有床診療所を開業以来,家庭医としてプライマリケアを提供してきた当院は,1997(平成9)年に21床の緩和ケア専門病院を新設した.この過程から,私たちがつくり上げようとしているネットワークについて述べてみたい.
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