特集 その人らしい生活を実現するための退院支援
退院支援のためのシステムづくり
叶谷 由佳
1
,
大竹 まり子
1
,
齋藤 明子
1
,
鈴木 育子
1
,
小林 淳子
1
,
田代 久男
2
,
森鍵 祐子
3
1山形大学医学部看護学科地域看護学講座
2山形大学医学部附属病院 地域医療連携センター
3東北大学医学部保健学科
pp.607-611
発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100319
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
はじめに
山形大学医学部附属病院は1976(昭和51)年に設置され,診療を通じ医学に貢献する教育と研究の一体化と地域貢献,高度な先進医療の提供をしている特定機能病院である.病床数は604床で,診療科は17科である.看護部は22看護単位,3交代制勤務で,2006(平成18)年4月現在の常勤換算看護職数は374名である.2003(平成15)年に日本医療機能評価機構Ver.4の認定を受け,2004(平成16)年2月にISO9001の認定を受けた.
病院内の地域連携をよりいっそう進めるため,地域医療連携センター(以後,センターと略す)が2002(平成14)年2月に設置された.センターの主な業務は,前方連携業務として,地域医療連携業務,医療福祉・医事相談業務があり,医事課事務パート職員3名が担当している.後方連携業務として,看護相談業務があり,専任の看護師長1名が行なっている.センター運営委員会の構成メンバーとして山形大学医学部看護学科地域看護学講座教員が参加し,運営に協力している.
センター運営会議において,平成14年度のセンターの活動報告1)をもとに,早期に退院支援を開始する必要性が議論され,既存のスクリーニング票を用いて早期退院支援スクリーニングを試行することが提案された.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.