調査報告
老人看護にどう取り組むか—デンマークの老人対策から学ぶ
眞舩 拓子
1
1東海大学医療技術短期大学
pp.1010-1015
発行日 1992年11月10日
Published Date 1992/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900614
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はじめに
1989年現在,我が国の老年人口割合は11.21)で増加傾向にあり,一方,出生率は11.1と減少している。したがって老年化指数が急激に高くなり,将来若者が多くの老人を支えなければならないことは明らかに予測できる。
また,65歳以上の人が入院,通院する割合は高く,通院者の傷病で多いのは「高血圧」「腰痛症・肩こり」など長期療養を必要とするものである。65歳以上の入院患者約27万人のうち約4割が「脳血管疾患」であるので約11万人は,リハビリテーションなどの継続療養を必要としている。このような老人を受け入れる場所はあるのだろうか。
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