海外レポート 1987
老人との共存社会を目指して—収容型から在宅重視へと転換を図りつつあるデンマーク、スウェーデンの老人医療
三浦 照子
1
1関越病院
pp.228-231
発行日 1987年3月1日
Published Date 1987/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921654
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昨年の8月22日から9月6日まで,約2週間にわたってヨーロッパの医療・福祉を見る機会に恵まれた.私たち一行は前田信夫先生(国立公衆衛生院社会保障室長)をコーディネータに,看護婦3名,保健婦4名からなるメンバー。スイスのジュネーブにあるWHOおよびICN本部への訪問を皮切りに,オランダ,フランス,デンマーク,スウェーデン各国の,主に老人施設を中心に見て回った.
1つの施設をほぼ半日で回るという駆け足旅行だったので,私たちが得たのは断片的な印象でしかないことは否めない.しかし,高齢化社会の大先達であるヨーロッパの,歴史と文化に裏打ちされた“地に足の付いた”老人医療・福祉にじかにふれることができたのは,私にとっては大きな刺激となった.
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