老人保健事業第三次計画と老人訪問看護制度における保健婦マンパワーの考え方と方策

はじめに

　平成元年度に示された高齢者保健福祉十か年戦略（ゴールドプラン）に合わせて，老人保健法などの関連法が改正された。老人保健福祉計画の目標年度に合わせて第三次保健事業計画は従来の5か年ではなく7年間と定められたことも異例であり，地域における保健事業に携わる保健婦の活動にも一層の総合化の努力が期待されている。

　さらに本年4月に発足したいわゆる老人訪問看護ステーション制度は，老人の在宅ケアサービスを民間へ転換させるきっかけとなるものである。