焦点 老人ケアの教育とカリキュラム
解説
老人ケアと保健婦教育
高崎 絹子
1
1東京医科歯科大学医学部保健衛生学科
pp.497-505
発行日 1994年12月15日
Published Date 1994/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900221
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はじめに
近年,老人保健法,老人福祉法,医療法の大幅な改正,さらに地域保健法の創設など老人保健医療福祉制度の動きが活発である。その背景としては,急速に進む人口の高齢化への対応があることは論を待たない。そうしたなかで,看護職への期待と同時に役割の変化,拡大が求められていると言えよう。
看護の教育課程に関しては,保健婦助産婦看護婦学校養成所指定規則に定められているが,1989年(平成元年),カリキュラム内容の大幅な改正が行なわれた。改正に当たっては,特に高齢化社会における時代のニーズに対応する必要性が強調されており,そのことは新たに老人看護の柱が立てられたことに示される。新しい保健婦教育カリキュラムにもその主旨が反映されている。
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