連載 保健所長のひとりごと
学会発表のすすめ
森岡 聖次
1
1和歌山県田辺保健所
pp.402-403
発行日 1992年5月10日
Published Date 1992/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900488
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ヨーロッパの保健所
昨年9月末にヨーロッパをみる機会に恵まれました。このシリーズでも47巻8号に執筆なさっている相馬所長(宮崎県高千穂保健所)他,全国の保健所の仲間40人での旅行でした。ヨーロッパには日本の保健所と全く同じ組織はありませんでしたが,英国とドイツで似た組織を見学できました。
英国・ドイツともに共通していたのは,学校保健への関わりの深いこと。英国では地方保健局を軸に教育チームを作り,教員・看護婦・栄養士・歯科医師・医師等のスタッフで好ましい生活習慣について,パーソナル・ライフスタイルという時間を運営していました。この科目では各児童の自分の身長・体重・血圧値・血清コレステロール値等から,自分の生活習慣のよい点・改善すべき点を児童自身に指摘させるとのこと。心筋梗塞死や過食が緊急の問題である英国らしい取り組みです。
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