発言席
保健婦さんに思う—わたしの好きな保健婦さん
山本 和儀
1,2
1大東市福祉保健部保健医療福祉センター
2大東市福祉保健部リハビリテーション課
pp.5
発行日 1992年1月10日
Published Date 1992/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900398
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世の中には色々な職種がありますが,私は保健婦さんほどその人柄が出る職種はないと思っています。それは,赤ちゃんからお年寄りまでを対象にした仕事で,人と人との関わりの中にあるからだろうと思います。そして,心から本人やその家族の身になって考え,行動することだと思っていますし,自分で考え実践することができる仕事だと思います。心要があれば仲間と協力しながら,心のこもったサービスを提供することも可能です。手をつくすことにより,住民のQOLを豊かにしていくことができる立場にあると思います。
さて保健婦さんに希望することですが,ケースに関わり色々な困雄に出合った時,どんな障壁も情熱を持って溶かしていく努力を続けてほしい思います。最初からあきらめてしまわず,1つのことを解決するためには,どんな場面でもどこに行っても云い続けてほしい。住民のためになる喧嘩なら大いに結構,きれいごとですまないこともあるだろうし,自ら泥をかぶる勇気を持ってぶつかっていってほしいと思います。また,ケースに対しては,こちらの想いを押しつけずタイミングを見計らい,押しては引く,引いては押すことも必要です。これもケースを通して,体で覚えていくテクニックの1つであろうと思います。
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