特集 保健婦制度制定50周年を迎えて
[後輩へのメッセージ]
保健婦で生きて良かった30年
一言 正枝
1,2
1静岡県志太医師会
2前藤枝市
pp.1085-1086
発行日 1991年12月10日
Published Date 1991/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900382
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- 文献概要
・再就職して得た幸せ
私は幼いころ母を亡し,28歳で主人と死別し当時5歳と3歳の子供を残され,悲しみとこれからの責任の重さで自分の人生を恨めしく思いました。世は美智子妃殿下ご結婚を時のシンデレラと騒がれているころでした。いつも自分が幸せを感じると,夢のようにその生活が消え去るのです。息子に言わせると六白金星,流浪と孤独の星座にいると言われます。
現在は息子夫妻と,孫2人,近くに娘夫婦と孫2人賑やかに暮らしております。友人または多くの市民の方々が「お幸せですね,お好きなことが十分できて」と言ってくれますが,未だ幸せは肯定しません。でも現在が築き上がったのは,保健婦として30年,この土地に定着して,日々人々に助けられ励まされて生きてきたからだと思います。
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