へき地の保健婦活動 現場からの報告
自分の村で保健婦として生きる喜び
小山 敬子
1
1新潟県東頸域郡牧村役場
pp.284-287
発行日 1975年5月10日
Published Date 1975/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205601
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はじめに
信越本線高田駅からバスで45分。平野部から山間部に移る頃から東頸城郡牧村に入る。牧村は現在人口5,400人(過去3か年で500人の流出),1,221世帯,面積61.33km2。山間部が大半を占め,ほとんどが水田米作農業で生計を維持している純農村。夏は自家用車の普及で比較的楽に上越市まで出られるが,冬は3m近い積雪。多いところで4mを越える豪雪地であり,一挙に足をとられへき地となる。
村の医療施設としては,一般開業医4,その他は無歯科医地区であった当村に,昭和49年5月から新大歯学部に週2回の出張診療を依頼しているのみである。現在,保健婦数3名。20年近いベテラン保健婦2名と,私は昭和47年4月,県公衆衛生看護学校卒業と同時に赴任した。
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