特集 ボランティアと保健婦活動
私のボランティア体験
筋萎縮側策硬化症の在宅看護ボランティアの体験から
藤下 ゆり子
1
1福井県立短期大学専攻科地域看護学専攻
pp.866-868
発行日 1991年11月10日
Published Date 1991/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900337
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筋萎縮側策硬化症(ALS)患者Nさんとの出会いから
2年前に東京都神経科学研究所での研修で,7年間人工呼吸器を着け在宅療養のN氏の訪問をし,直接の看護ケア(洗髪・胃ゾンデ挿入・吸引)を体験させてもらった。特にN氏の指名による「胃ゾンデ挿入の体験」は,私もできるのだと勇気づけられ,これまでの在宅ケアに対する私の考えをかえた貴重な出会いとなった。同時にN氏の苦しい闘病生活から生まれた「生命への尊厳」が伝わってきて,本当に,私たち看護職としての果たす道を教えてもらえた。このことが私のALS患者さんのボランティア活動へと連がった。
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