研究・調査・報告
母乳に対する意識調査についての検討—産褥4日目のアンケート調査より
中島 菊枝
1
,
早稻田 良江
1
,
掘地 洋子
1
,
杉本 秀子
1
,
高橋 清美
1
,
浜 洋子
1
,
米村 みよ
1
,
猪又 富子
1
,
浦本 スサノ
1
1金沢大学医学部付属病院分娩部
pp.164-167
発行日 1977年3月25日
Published Date 1977/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205176
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1.はじめに
当金大付属病院産科は母児異室制になっているため,産後の母親は棟つづぎの約50m離れた産婦人科病棟より,授乳に新生児室へ行かなければならない。そのため初回より母乳授乳は困難で,生後24時間〜36時間後,母体の分娩の疲れがとれ,歩行可能になってから新生児室へ行き,直接授乳を開始している。 最近,完全母乳主義の必要性が再認識され,その有用性は周知のことであるが,我々も出産した母児すべての母乳確立を退院前に果たすことをめざし,妊娠中から心がけさせるのはもちろん,分娩後は授乳指導および介助に一同熱心に取り組んでいる。そこで当院での母親が,母乳確立に対し,どの程度の意識を持っているか知るため,母親の意識調査を行なったので,その結果を報告する。
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