特集 最近の保健婦活動 研究論文集[2]
母親の育児力形成過程への支援—第1報 母親の育児力形成過程とそれを支える保健婦の教育的機能
米田 小百合
1
,
占部 芳里
2
,
鈴木 陽子
3
,
松下 拡
4
1富山県富山保健所
2福岡県遠賀保健所
3横浜市保土ケ谷保健所
4都留文化大学
pp.980-992
発行日 1990年11月25日
Published Date 1990/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900149
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母子保健水準は飛躍的な改善を遂げ,出生率は低下している。一方で,高齢化社会がすすみ,社会の目は母子よりむしろ老人に向けられ,母子保健を重視する人が減ってきているともいわれる。
平成元年11月,「新しい母子保健を考える研究会」(中央児童福祉審議会母子保健対策部会)から報告書が出された。それによると,これまで,乳幼児や妊産婦の死亡率減少や疾病予防を主たる目標として健康診査を中心に各種施策が実施され,その結果,母子保健水準は飛躍的な改善を遂げた。これから,核家族化,個人の生活意識,価値観の多様化等,社会環境の変化を背景とした新しい問題への対応を可能とするために「健診」中心から「指導」へ,「指導」というより「支援」だといったことも提起されている。
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