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働く母親の育児
編集部
pp.11
発行日 1958年8月10日
Published Date 1958/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201694
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共かせぎ夫婦の育児はどのように解決されているのだろうか.既婚率のぐつと多くなつた最近の保健婦にとつて,はなはだ興味ある問題であろう.
今若い夫婦の住居としては,一軒の家を持ち得る夫婦は特別のケースで,せいぜい間借りか二間つづきのアパート位である。アパートは今やアパート時代といわれる程,大都市,中都市の周辺に急速ないきおいで工事がすすめられ「ダンチ族」という新語も生れている.そのアパート生活も夫婦だけの楊合は至極便利な住いとして歓迎されているが,一度子供が出来ると,壁につき当つてしまう.もし妻が職を止めないとしたら,保育所の発達していない現状においては,女中を雇うか,おばあちやん等と同居して育児に当る以外に方法はない,だが,単一家族向きに出来ている部屋の構造上第三者と同居する事が出来ない.ここから悩みがはじまる.
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