連載 地域における健康づくりを考える・2
はじめの活動事例からの学び
藤本 末美
1
1川崎市高津保健所
pp.382-388
発行日 1990年5月10日
Published Date 1990/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900063
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はじめに
今ほど人々が健康に関心を寄せている時はないのではないかと思われる。このような時代状況の中にあって,住民参加による「健康づくり活動」を開始するためには,住民自ら,今,自分の健康を取り巻いている状況認識をすると共に,実感として,自分自身に帰ってくる身近かな健康問題から取り組みを開始することを通して,考えてもらう他はないと考えた。
いずれにしても,人々の考えや,その保健行動を引き出すためには,活動の目標が明らかなこと。具体的な活動計画を立てること。そして,活動のプログラム,教科内容や方法など,きめ細かな準備とその実践に当たっての活動の配慮が必要である。また,活動を展開するに当たっては,必要に応じて修正を加えながら住民と共に少しずつ歩みを進めていくことが大切である。
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