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海外文献
スウェーデンにおけるタバコ・コントロール(2)
Tobacco Control in Sweden
The Division of Health Education of Sweden
,
山根 洋右
1
1島根医科大学第二環境保健医学教室
pp.166-171
発行日 1990年2月10日
Published Date 1990/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900028
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1.政府委員会の役割
(1)若者たちがタバコを吸い始めないようにするために
若者たちの喫煙を防止するための活動は,1964年以来,政府の資金援助を受けてきた。その年のタバコの有害性について若者向けの広報活動をするための最初の補助金がおり,この計画の主なターゲット・グループは,20歳以下の子どもと若者であった。広報活動は,主に学校を通じて行われた。この活動の成果は,定期的に学童の喫煙率の統計調査によって報告されている。第9学年(16歳)の少年の喫煙率は,1971年の41%から1986年の18%の減少した。少女の喫煙率は,1971年に47%であったのが,15年後には22%になった(図1)。
男女とも喫煙率が著しく減少したのと同時に,嗅ぎタバコを噛む習慣が非常な勢いで増加してきた。嗅ぎタバコの消費量は,20年間に2倍になった。
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