特集 「行政ウーマン」としての保健婦
行政現場で働く保健婦への提言
保健婦は4番打者
南辻 肇
1
1神奈川県厚木保健所管理課企画指導班
pp.744-745
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207811
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1.はじめに
保健所の保健婦は朝から夕方までほとんど組になって仕事をしていることが多い。また,保健所の機構がそうなっていることから,他職種にはみられない保健婦単体のセンクシヨンとなっている。そして,いつも保健指導の話題でもちきりで,とても活気にあふれており,ときにはちょっと近寄りづらさを感じることもあるくらい熱心な議論が交わされている。
私はこれまでずっと保健所の衛生教育の担当者ということで従事してきたことから,保健婦とのつき合も結構長くなっている。私がまだ新米のころは,地区の様子を熟知したベテラン保健婦が西に東にと教育現場に連れて行ってくれた。いまの時代とちがって地区住民のまとまりもよく,保健婦と地区が親せきのような関係になっており,地区活動も保健婦の指導よろしく活発であった。
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