特集 老人保健活動の評価
糖尿病教室活動の評価—埼玉県与野市における5年間の活動をとおして
三浦 とらよ
1
,
稲垣 悦子
1
,
関根 ほの
1
,
松井 清江
2
,
与野市保健センター保健婦
1与野市保健センター
2埼玉県立衛生短期大学
pp.296-303
発行日 1989年4月10日
Published Date 1989/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207724
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はじめに
与野市では,昭和58年に老人保健法が施行されると同時に,医師会に糖尿病研究会が発足した。そこで,地域での継続的な患者の自己管理を目ざして糖尿病教室を開催,教室修了者の希望で卒業生の会「さわやかクラブ」も発足した。以後,教室も毎年開催し,すでに5年を経過した。しかし当市における65歳以上の医療費請求からみた糖尿病患者の現況は,合併症から寝たきりになる者が10人以上おり,この傾向は年々強まるものと思われる。このたび,埼玉県立衛生短期大学による教室受講者に関する調査が行われたのを機会に,教室を振り返り,今後継続して行くうえでの問題点を明確にし,より効果的な教室づくりをするために評価を試みた。
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