研究・報告
保健婦に対する老人看護学教育のありかた
平山 朝子
1
1千葉大学看護学部
pp.856-859
発行日 1988年9月10日
Published Date 1988/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207607
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はじめに
人口の高齢化が一層顕著になった状況下において,保健婦活動という形で,地域住民の健康生活に責任を果たす看護専門職に対しては,どのような資質が求められるだろうか。そしてまた,そのような資質を有する専門職を意図的に育成するには,どうしたらよいのだろうか。
保健婦は,居住地区を基本にした人口集団を受け持ち,その全住民を対象に活動して,予防的効果を追究する。そのために,援助活動はすべて,世帯単位あるいは家族単位に行う。したがって,高齢者層が増加してきたとしても,活動は,これまでと同様に,母子保健を含めた幅広い健康問題に,プライマリレベルで対応していくことには,なんら変わるところはない。
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