連載 重点地区活動—地域がどよめき,芽吹く・20
島根県における総合保健活動—重点地区活動と地域に根ざした包括的ヘルスケアのネットワーク
山根 洋右
1
1島根医科大学環境保健医学教室
pp.343-350
発行日 1988年4月10日
Published Date 1988/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207525
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重点地区活動では,地域の問題,住民のニードとディマンドをほりおこし,その解決にむけて住民と公衆衛生スタッフと行政が三位一体となって活動している。同時にその過程で問題を解決する体制の充実に力をそそいできた。このことは重点地区のみならず市や町全体の活動に波及効果として直接的,間接的影響を与えてきた。
地域という「泉」から,自らの体制を強化し活動の質をたかめる「水」を汲みあげること。このことは,今までの活動のなかでややもすれば,軽視されがちであったが,在宅看護や病態別健康教室にみられるように個別のサービスの提供だけでは,問題の原因に根本的にせまる活動は展開できない。
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