連載 大阪府保健所保健婦の歴史・最終回
―保健所創立期(8)―大阪における戦中の保健婦活動
衛保会歴史部会
pp.332-341
発行日 1988年4月10日
Published Date 1988/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207524
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昭和16年12月,第二次世界大戦の火蓋がきっておとされ,戦局は長期拡大化してゆき次第に爆撃が激しくなるなかで,大阪の保健婦達も防空頭巾とカバンを肩に,救護体制に入っていきました。戦争という非常事態に直面し,食べる物にも事欠き,自らの生命の危機すら感じながら,残された老人・婦女子の健康を守るという使命感に燃えた先輩保健婦達がどのように生きぬいてきたか。当時,大阪府庁と大阪府下の保健所で保健婦として活動された方々と,乳幼児及び母親指導員の方々には戦時下の活動を,また当時,大阪府立厚生病院の学生であった宮下ユキ子姉,荻原かほる姉,渡辺成子姉の3氏には,広島への救護活動など貴重な体験を語っていただく座談会をもちましたので紹介します。
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