特集 精神障害者に対する地域ケアの展開
保健所の精神衛生活動の現状と将来像
三代 浩肆
1
1神奈川県立精神衛生センター
pp.941-944
発行日 1987年11月10日
Published Date 1987/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207415
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はじめに
先の第109臨時国会で「精神衛生法等の一部を改正する法律」が成立した。この法律改正により,「任意入院」が新しく規定され,精神障害者の自己決定権が認められ,入院という民法上の契約に対して,その当事者能力があるとしたことは,精神障害者が,その一部ではあるにしろ,市民的権利を獲得したということで意味深いものがある。
また,精神障害者に入院やその処遇に対して,不服審査請求権を明定し,病院管理者にその告知義務を課したことも制度としての前進である。
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