特集 21世紀に向けたヘルスマンパワー計画
ヘルスマンパワーのニードと将来像—精神保健相談員
三代 浩肆
1
Hiroshi MISHIRO
1
1神奈川県衛生部保健予防課
pp.538-541
発行日 1992年8月15日
Published Date 1992/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900623
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
◆これまでの保健所精神保健活動
保健所における精神保健活動が積極的に行われるようになって,すでに4半世紀が経過した.そして,精神保健の業務に従事する職員として「精神保健相談員」を配置できるようになったが,専任精神保健相談員の配置を含むマンパワーの充足は,今日なお十分なものではない.しかし,各保健所では保健婦や精神保健相談員によって,これまでに様々な工夫と実践が繰り広げられ地域精神保健活動は拡充してきた(表1).
昭和40年代の保健所精神保健活動の中心は,精神障害者の疾病性に着目した,早期発見や早期入院治療の促進を図った時期と言ってよかろう.そこで展開された方法は,ケースワークを主とする個別援助活動で,精神障害者の自己決定を可能なかぎり追求しようとする接近であった.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.