特集 保健婦活動め独自性めざし
特別論稿 特集に寄せて
保健所と保健婦活動の将来
野家 義夫
1
1宮城県衛生部
pp.61-66
発行日 1970年3月10日
Published Date 1970/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204631
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まえがき
保健婦活動のあり方とか問題点とかいうテーマでずいぶん熱心な論議が繰りかえされている。これは,公衆衛生とは何かを問い,その中で自己の果たすべき役割を追求する保健婦諸姉のひたむきな気持の現われであろうと思われるが,問題を行政的要求という側面からとらえようとしたのでは議論がつきないので,ここでは別個の視点から眺めてみることにした。
保健婦の仕事といえばまず第1に家庭訪問がとり上げられる。これはだれしも異論のないところで,事実保健婦の医療関係技術者としてもっとも特色ある活動だと考えられる。以下,この特色を"公衆衛生従事者の活動型"という視点から把え,若干の分析を試みることとした。さらに,保健婦活動の内容として重要な地位を占める疾病予防活動,また活動の場としての保健所の業務を,やはり同じ視点から把えて現状分析を行なった。
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