連載 生活の場から看護を考える・2
"食べる"—"食べさせる"(2)―歯があると困る?!
内布 敦子
1
1生活の場から看護を考える会
pp.122-123
発行日 1987年2月10日
Published Date 1987/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207283
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前回は,食の問題の中から食べられない原因が,嚥下機能の低下ではなく,義歯が合わないためであるという介護者の見事な気づきのプロセスをとりあげてみた。食の問題は歯でかみくだくことに始まり,味覚,嚥下,消化,吸収,排泄へとつながっていく。さらに文化や食環境などとの関係で論ずることも必要である。そこで,私たちは食物がとられる一番初めの段階である"歯"の問題,つまり咀嚼の問題をもう一度考えてみたいと思う。
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