特集 事例と対話する事例検討—東京・特別区「訪問指導」研修を素材として
第2部/それぞれの人の思い
自己の意識的変化に気づき始めて—研修会から半年後の集まりから
丸地 信弘
1
1東大医学部保健学科
pp.1036-1037
発行日 1985年12月10日
Published Date 1985/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207098
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その後,どんな思いでいるの
私たち,今回の研修会の企画側の者は,その後も事後検討会を重ね,本特集のための執筆や座談会の準備などで集まることが多くあった。
そんな中で,研修会参加メンバーの一部のグループが会合を開いたとか,研修報告を保健所でやって苦労した話などが,チラホラと私たちの耳に入ってきた。そんな話のうちで,私たちが気に止め始めたエピソードが生まれた。それは,研修会後に直接・間接に私たちと接している人たちにはTwo in Oneモデルの話や,事後検討会のニュースが届いたりして,そういう関係のない人たちとの間に同じ東京の中にいても意識の較差がおきている,ということであった。私たちの気持の中では本特集を出すまで今回の研修会は生き続けているのに,参加者の場合は1週間の研修中だけで終わってしまってはまずいではないか。同じ東京の中のことだから,ひとつ,参加者のその後をフォローアップして,問題や意見を聞き,語り合うのもよいでないか,という意見が企画側に生まれた。
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