声
障害児の親の集まりから
加藤 ヒロ子
1
1石川県彦三保健所
pp.725
発行日 1973年10月10日
Published Date 1973/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205368
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近くに住む身障者の人から"障害児をもつ親たちの集まりがあるので出席してくださいませんか"と誘いを受けた。金沢にも言語障害や自閉症,精薄児をもつ親たちが集まって,自分たちのかかえている問題を出し合い,いっしょに考え勉強していく会が,最近になってできたそうである。障害児をもつ親ばかりでなく,施設に働く教師,保母,ケースワーカーなどの参加もあり,医療機関で働く人たちにもぜひ参加してほしいということだった。私は障害児の問題についてよく知らなかったが,喜んで参加した。
第1回の会合には,夜の集まりにもかかわらず,3人の子供を連れてふだん着のままでかけつけた母親,勤め先から仕事を終えてかけつけてきた父親,養護学校の先生たちなど約20数名が,狭い部屋をぎっしりにした。話はそれぞれが抱えている悩みと問題が,次々とせきをきったように出された。
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