調査報告
保健所管内における老人の生活・健康の実態
山本 紀美代
1
,
内田 俊子
,
山本 富代
,
広内 幸雄
1
,
田倉 綾子
1
1和歌山県高野口保健所
pp.121-128
発行日 1985年2月10日
Published Date 1985/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206957
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I.はじめに
近年高齢化社会の進展に伴い,老人問題が大きな社会問題のひとつとなっている。昭和56年高野口保健所管内人口約9万3千人のうち,65歳以上の人口は約1万2千人,12.5%を占め,昭和56年全国65歳以上人口9.6%より高い割合を示しており,今後ますます増加する傾向にある。
最近保健婦活動として老人と接する機会が多くなってきている。そのなかで心身の機能低下による慢性疾患等の健康管理,また,嫁姑をはじめとするさまざまな家族内での生活管理など数多くの相談を受けるにつけ,現状の生活に何らかの不安や不満をもって毎日を送っている老人が多いのではないかと想像される。
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