連載 保健活動の〈見直し〉から〈見通し〉へ・17
健やかな〈活動体〉の実現をめざして—第1,第2,第3の視点を三位一体的に捉える
角屋 明彦
1
,
丸地 信弘
2
1東京大学大学院総合文化研究科
2東京大学医学部保健学科
pp.56-64
発行日 1985年1月10日
Published Date 1985/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206948
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はじめに
保健医療活動の舞台で真に健やかに振舞えるようになるにはどうすればよいか。この問題は私達にとって深刻な問題であり,これまでの連載の目的もこの辺にあります。そしてこのシリーズの各執筆者は,それぞれの活動を踏まえてこれまでに読者のみなさんに多くのことを伝えようと努力してきました。殊に第14回(9月号)では,保健医療活動の〈見直し〉からく見通し〉へと考察を進めるに際し,自己の内部を見つめる視点が必要であることから,いわゆる第3の視点を紹介しました。続く第15回(11月号)では,第3の視点とはどのようなものなのか,さまざまな角度から光をあてて,そのイメージ化に努めました。そして前回の第16回(12月号)では,第3の視点が単に保健医療活動のみでなく,広く社会事象一般までも視野におさめるものであり,非常に有効かつ意義深いことを説明しました。
そこで,今回は,その流れを受けて,第1,第2,第3の三つの視点を全体としてどのように捉えればよいのかについて,図やたとえを使って,わかりやすく解説してみたいと思います。
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