活動報告
分裂病のHさん親子への援助を考える
大須 賀恵子
1
1愛知県瀬戸保健所・前岡崎保健所
pp.784-790
発行日 1984年9月10日
Published Date 1984/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206894
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はじめに
74歳の母と51歳の娘の親子が細々と暮らしている市営住宅がある。生活費は月10万円弱,母は,高血圧,心臓病,白内障などの病気のため4か所の病院へ通院し,娘は精神分裂病である。保健婦,相談員が昭和43年から訪問開始しているが,訪問しても娘とは話ができず,どうにもならないケースとして訪問も途絶えがちであった。このようなHさん親子に56年10月から継続的な訪問指導を実施したので,その経過を報告するとともに,このようなケースへの援助について考えてみたいと思う。
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