Japanese
English
短報
デイケアにおける精神分裂病患者に対する就労援助
Vocational Rehabilitation Intervention for the Schizophrenics in the Day Hospital
宮本 歩
1
,
金城 淳恵
1
,
長尾 喜代治
1
,
長尾 喜一郎
1
,
山田 亘
1
,
長尾 喜八郎
1
Ayumu MIYAMOTO
1
,
Junne KANESHIRO
1
,
Kiyoji NAGAO
1
,
Kiichiro NAGAO
1
,
Hisashi YAMADA
1
,
Kihachiro NAGAO
1
1(医)長尾会 ねや川サナトリウム
1Nagaokai Medical Corporation Neyagawa Sanatorium
キーワード:
Vocational rehabilitation
,
Dayhospital
,
Assessment scale
,
Schizophrenia
Keyword:
Vocational rehabilitation
,
Dayhospital
,
Assessment scale
,
Schizophrenia
pp.1093-1096
発行日 2001年10月15日
Published Date 2001/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902510
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はじめに
ねや川サナトリウムでは1989年に精神科デイケアを開設し,1日の通所者数が1996年度には70数人となったが,同年度にデイケアを退所した72人の退所理由を調査したところ,就労のためデイケアを退所したのはわずか6人であり,デイケア通所者の48%が一定期間就労したという宮内らの報告6)よりもかなり低い就労率であった。これは精神科デイケアを医療型,訓練型,生活支援型,憩いの場型の4種類に区分した場合5)当院のデイケアが憩いの場型となっているために,通所者の就労意欲が低下しているのではないかと考えた。そこで,1997年7月より単純な作業内容で就労への動機づけを行う就労援助プログラムを導入したところ,プログラム参加者24人中11人が職業に就き,スタッフが評価しうる尺度により,ある程度就労予測をすることができたので若干の考察を加え,報告する。
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