特集 組織活動と保健婦の自己変革
組織活動研究第2回横浜集会に学ぶ
この集会を通して"学習"を考える
渡辺 幸恵
1
,
小宮 勇
2
,
岸本 節子
3
,
田村 加代子
4
,
松下 拡
5
1横浜市中保健所
2横浜市港北保健所
3横浜市役所
4横浜市港南保健所
5長野県松川町教育委員会
pp.454-456
発行日 1984年6月10日
Published Date 1984/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206845
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.モデル事例検討会での司会者の役割について
第1日目のモデル事例検討会で,レポーターは,自分の今までの意識がくずれ,メンバーや司会者との意見が対立し,自分自身の中に強い葛藤を感じたと言っている。しかしレポーターは,この気持ちがあって2日目,3日目と深まっていったのである。これを生み出す司会者の役割は一体何だったのだろうか?この検討会を大きく構造化し,レポーターの気持ちと重ねて整理してみると,次の5つの場面が考えられる。
①導入の部分(レポートに関するメンバーの感想を聞いていく場面)
②「高橋さんの学級だね」とくい込む場面
③「9ページに戻ってみよう」と課題が見つかる場面
④過労を考える中で農夫症の問題が出てきた場面
⑤学習計画の継続について考える場面
この場面にそって司会者の果たした役割について考えてみたい。
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.