特集 健診結果から集団活動へ
住民の学習を深める条件—全国組織活動研究第6回横浜集会より
岸本 節子
1,2
,
井伊 久美子
3
,
田口 良子
4
,
中村 裕美子
5
,
金子 敬子
6
,
和田 幸恵
7
,
岩崎 ミツエ
8
,
久常 節子
9
,
新谷 秀子
10
,
原 京子
11
,
松下 拡
,
加藤 文子
12
1横浜市鶴見保健所
2横浜集会実行委
3横浜市港北保健所
4神奈川県茅ケ崎保健所
5大阪府吹田保健所
6宮城県総合衛生学院
7茨城県日立保健所
8神奈川県相模原保健所
9国立公衆衛生院
10川崎市大師保健所
11三重県伊勢保健所
12神奈川県平塚保健所
pp.371-398
発行日 1988年5月10日
Published Date 1988/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207532
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はじめに
横浜集会は日常の実践と結びつけて,住民の主体的な活動のイメージを深め,それが実現されるための援助はどうあったらよいのかを求めながら積み重ねてきた。1982年の第1回から「参加者が同じ仲間の力を借りながら,自らのあいまいな考えや,問題に気づき,保健婦活動として自らの方向を見定める体験をすること」を集会のねらいとしている。(第1回から第5回までの集会のテーマについては保健婦雑誌1987年第43巻第5号を参照)
第6回集会は,東北から九州までの107名の仲間が集い,自分の思いを語り,交流の輪を広げた。「成人病健診後の住民の学習を深めるために,健診結果を入口として,1人1人の住民の実態を具体的に把握する。それを集団学習(教室)へと発展させていくには,どのような条件をつくったらよいか」を,事例をもとに,健診結果・訪問・学習会を読みとり,追体験をしながら検討をしていった。健診結果を読みとるとは:訪問の必要性はどこで生まれるのか;教室の企画・運営とは;住民の実態に近づいていくとは;どういうことなのであろうか。つまづき,すっきりしない点を出し合い,グループ討議,全体討議を重ねた。
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