特集 組織活動と保健婦の自己変革
組織活動研究第2回横浜集会に学ぶ
集会は参加者の意識にどのように迫り得たか
高橋 郁子
1
,
原 京子
2
,
中村 裕美子
3
,
松下 拡
4
,
小宮 勇
5
,
久常 節子
6
1愛媛県宇和島中央保健所
2三重県伊勢保健所
3大阪府八尾保健所
4長野県松川町教育委員会
5横浜市港北保健所
6国立公衆衛生院
pp.416-453
発行日 1984年6月10日
Published Date 1984/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206844
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この項の構成に関して簡単に説明しておきたい。今回は集会そのものの記録は第1日目のモデル事例検討会と3日目の全体会議のみを提示し,その間をつなぐグループ討議,全体討議,2日目のモデルグループ討議等は全部省略した。その代わり,事例提供者である高橋さんの気持の動きを集会3日間の縦軸として位置づけ,構成してみた。
これはこの集会が人(学習会では住民,この集会では参加者)の意識に迫ることをねらいとしているが,人の意識に迫ることは,言葉で言うほどやさしいものではない。弁解したくなったり,イライラしたり,更には自・他への怒りも伴う。そうした揺れる気持・イライラを増幅し,悪循環させてしまうのが,モデル事例検討会を終えて帰っていった自分のグループでの,グループ運営の未熟さである。
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