特集 大阪の公衆衛生活動
活動報告—どのように仕事にとりくんでいるか
Ⅱ.研修
大阪府の研修をめぐつて
千尾 秀治
1
1大阪府医務課
pp.422-423
発行日 1958年8月15日
Published Date 1958/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201996
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衛生行政を展開する上に,技術を基盤にしなければならないことは今更云うまでもない。この際に第一線に於ける保健所の技術者の役割は極めて重要であり,特に医師の行政官としての訓練と全体に対する把握による企画性や指導性が大切であるが現実は必ずしもこの線にそつているとは思われない。ここに教育の問題がある。医学部に於ける教育は自然科学に偏し過ぎて社会科学的な要素は極めてわずかしか与えられていない。衛生行政に対する綜合的な組織だつた教育を要求している。
保健所の医師の不足は全国的な傾向である。又公衆衛生の意義を認めてこの陣営に入つて来た人達もいつかは消えてゆく現実をどう分析すれば良いか。
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