特集 突然死の現状と予防
大阪府における小・中・高校生の突然死と予防
北田 実男
1
,
中島 節子
1
Mitsuo KITADA
1
,
Setsuko NAKAJIMA
1
1大阪府立成人病センター
pp.679-683
発行日 1990年10月15日
Published Date 1990/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900191
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■はじめに
小・中・高校生の突然死に関する国内の報告をみると,日本体育・学校健康センター給付例,もしくは監察医剖検例のいずれかを対象としたものがほとんどである.前者は学校管理下の突然死に限られること,後者は剖検率が低いことから,いずれも全体像の把握は困難である.そこで,まず,大阪府の小・中・高校生を対象に行った突然死の悉皆調査の結果について述べる.次に,予防対策を考える上でいろいろ参考となることが多い突然死のニアミス,および突然死の最大の原因疾患である心疾患児の突然死の実態について述べる.最後にそれらの調査結果を踏まえて,突然死の予防対策について提言する.
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