特集 保健婦学生がインタビュー 先輩が語る戦後の活動の軌跡(1)—23道府県・25人の証言
関東甲信越
母子を中心に30年—小川静枝さん(神奈川)
石黒 桂子
1
,
内山 紀子
1
,
内山 美奈子
1
,
斉藤 聖子
1
1神奈川県立看護教育大学校保健学科
pp.280-283
発行日 1984年4月10日
Published Date 1984/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206816
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はじめに
私達は昨年6月"市町村における保健婦活動の実際を見学する"という,保健学科の授業の一環として,初めて愛川町を訪れました。毎年こうして愛川町を見学に訪れる理由は,この町が神奈川県内でも古くから健康づくりに活発で,熱心な町だったからです。その見学の際,現在の愛川町の積極的な衛生行政の陰に,今は第一線を退かれた小川静枝さんという保健婦の存在があったことを知らされました。
今回原稿を依頼され,神奈川県で活躍されていた保健婦を1人選ぶことになり,私達はまず,この小川さんのことを思い浮かべました。神奈川県は早くから公衆衛生に力を注いでいたという土地柄,おそらく数多くの優れた保健婦の存在があったことと思われますが,私達が学生として公衆衛生を学ぶ中で,特に印象深かった方として,この小川さんにお話しを伺うことにしました。
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