連載 人工呼吸器とともに生きる・12
小川照美さんの場合(前編)
小林 明子
1
1福井県立大学看護福祉学部社会福祉学科
pp.1076-1081
発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100257
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小川さんの事例のはじめに
連載の5人目に紹介する小川照美さんは,人工呼吸器を装着してから約15年という長期間在宅生活を続けているALSの患者さんで,福井県では最長記録です。在宅人工呼吸器療法では福井県で2人目の事例でした。
小川照美さんは現在55歳で,ALSを発症したのは30代後半です。専業主婦だった照美さんがALSを発症したのは,3人の子どもたちが中学生から高校生となり,子育てがようやく一段落した時期でした。
照美さんの事例を分析する視点を以下のように示します。
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