報告
企業内(新日本製鐵君津製鐵所)診療所における患者教育
太田 重二郎
1,2,3
,
新田 貴一
4
,
福井 連蔵
4
,
本村 安子
5
1新日本製鐵君津製鐵所労働部診療所
2東京大学医学部
3千葉県立衛生短大
4労働部診療所
5労働部安全衛生室衛生管理掛
pp.124-130
発行日 1984年2月10日
Published Date 1984/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206789
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I.緒言
企業における健康管理・健康教育・患者教育は種々発表されており1〜4),最近では,三和銀行東京健康管理センター所長の栗田先生が"死亡予測を引き下げた健康管理"という経験談の中で,定期健康診断の改変と健康教育によって,昭和51年から54年ののべ在籍従業員約7.5万人ののべ予測病死数107人に対し,のべ実測病死数は35人であり,残り72人の存命者すべてが健康管理の効果とは言えないが,これからの企業において,無効な健康管理は許されない時代がくると述べている。
新日本製鐵君津製鐵所労働部診療所は,定期健診は産業医を中心にして安全衛生室・衛生管理掛が行い,その時に見出された異常者の精検と,一般外来患者の治療を行っている。それゆえ,君津製鐡所社員の一部を精検・治療しているにすぎないが,診療所来院患者の患者教育について,その一端を述べてみたい。
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