発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005066107
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同時期に一企業内で成人百日咳を強く疑わせる7症例を経験し,代表的な症例を呈示し報告した.症例1は41歳男で,呼吸困難,咳を主訴とした.夜間発作性の咳と呼吸困難,無呼吸を訴え,入院となった.外来でのセフェム系抗生物質が無効であったことから,azithromycinを開始した.呼吸困難を起こさずに通過したが,咳が消失しないことからclarithromycinを追加投与し退院となった.同じ職場のスタッフ6名が受診し,全例で百日咳菌抗体価の上昇を認めた.Azithromycinで治療を開始し,効果不十分な場合はclarithromycinを追加投与し,全症例で軽快した
©Nankodo Co., Ltd., 2004