調査報告
老人のぼけに対する50歳代の意識調査
中野 里美
1
,
辻 智子
,
大漉 理子
2
,
堀川 智江
3
,
伊藤 文子
,
小松 せつ子
,
伊藤 直子
4
,
倉地 レイ子
5
1福岡県筑紫保健所
2久留米医大病院
3北九州市役所
4福岡県飯塚保健所
5福岡県立看護専門学校
pp.1005-1012
発行日 1983年12月10日
Published Date 1983/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206764
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1.はじめに
昭和56年の国勢調査によると,老年人口は9.3%となり老人問題をめぐる動きが活発になっている。国会では《老人保健法》が成立し,マスコミの紙面にも連日のように老人関係の記事が載り,保健関係誌にも特集が盛んに組まれ,今や老人問題をぬきに社会を語れない情勢となってきている。
さて昭和55年の東京都の実態調査では,ぼけ老人の発生率は老年人口の4.6%とされ,これを全国にあてはめれば50余万人と推計される。それにもかかわらず,その対策はほとんど見るべきものがない。そのことは,一般の人々のぼけに対する認識の薄さを示しているのではないかと私達は考えた。
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